2008年7月14日
旅立ちの空桜色 24
先日、焼津にある阿部君の実家に泊めてもらいした。
朝はそこから、静岡のグランシップで行われる会議へ向かいました。
西焼津駅から乗り込んだ東海道線は終始満員で、
その混み具合は、静岡に近づくにつれ各駅ごと激しさを増していきます。
そんな満員電車に揺られながら、ふとおかしなことが起こっていることに気づきました。
おせやおせやのその車内で、つり革をつかんだ私の腕はすでに3箇所も
やれているんです。2度見しましたが間違いなくやられています。
そう、蚊です。
身動きが取れないその状況下で、掻きたくて掻きたくて、
しかしもう一方の手は人ごみの中。しかも荷物も持っている。
こんなところで手を動かそうものなら、痴漢と勘違いされ、そく駅長室行きでしょう。
冷ややかな女子高生たちの視線にもめげず、冤罪を証明したところで、
もう会議は終わっているに違いない。遅刻の理由を専務になんて説明しよう・・・
そんな妄想が頭をめぐる中、用宗駅を発車したところで、
またしてもやられたんです。4箇所目!!
ここまでくると痒いとか、掻かせてくれとか、そういう話ではなくなりました。
「これだけ人がワサワサいるのに、なんで俺やねん?」
さて、今回のおうちのご紹介は伊東市のO様邸。
私とO様との出会いは、掛川でセキスイハイムをお建ていただいた
従兄弟さまからのご紹介でした。
やはりご入居者様の声は説得力があります。
ただいま紹介キャンペーン中です。ぜひ身内の方、ご紹介ください!(CM)
身内の方をご紹介いただけるのは、本当に嬉しいことです。なぜなら、
大切な方をご紹介いただける=本当に信用していただけている
私はそう思っているからです。
ただ、ご入居者様の身内の方というのはすごくプレッシャーもかかります。
もしなにかあったら、ご入居者様の顔を潰すことにもなってしまうからです。
しかも今回は私担当のご入居者様ではない・・・本当に私で大丈夫か?
そんな不安がよぎる中、いや、私が頑張らなければダメだ。
ご入居者様やO様はもっと不安に決まっている。
これも何かの縁。全力でお手伝いしよう!
そんなこんなで始まった家作りでしたが、始まってみると案ずることなかれ、
年も近いこともあり意気投合。楽しい家作りをさせていただきました。
長くなりましたがどうぞ!
こちらは玄関。白が映えるこのきれいなタイルはINAX製。
もちろんシューズクローゼット内もタイル貼り。
ラックはアイカカウンター。
機能性もさることながらデザインもいい。さすが。
玄関たたきからホールを。
ホワイトの床にダークの建具、窓枠、階段が際立ちます。
ここで先ほどのホワイトタイルが生きてくるわけです。見事。
先ほどの白いタイル、実はOさま自身がお貼りになったものなのです。
というのもOさまはタイル屋さん。プロの方にお任せするのが一番。
しかしタイル職人さん、仕事上のお付き合いがないはずはありません。
残念ながら当社とは取引がなく、某メーカ住宅さんや地元のビルダーさんと、
ずっと仕事をされてきた方です。
もちろんそれらの会社をメインに検討されていたのですが、
それでも当社を検討に入れてくださったのは従兄弟さまのお口添えのおかげ。
そして決定的だったのは「営業マン!!」
と、言いたいところですが、残念ながらそうではなく外壁でした。
そう、タイル外壁!これが他の会社ではなかなかできない。
しかも工場で貼ってくるという当社のタイル貼りに、さすがはタイル職人さん、
現地貼りの酸いも甘いも知ってらっしゃるため、共感いただきお決めいただきました。
しかもOさまの建築地は町中にあり、隣地との距離もほとんど取れません。
足場も組めないため、将来外壁が傷んできても塗り替えは不可能です。
そうなるとメンテナンスフリーのタイル外壁に注目せざるを得ないわけです。
さて、中に入りましてこちらがリビング。
集中管理収納ですっきりとしたリビングに。
キッチンはTPキッチン、フルオープンスリムタイプ。
カウンターはカームジェラータ、収納側はミストホワイトで仕上げました。
開口にはバーチカルブラインド。スタイリッシュです。
実は高さの若干異なる窓が並んでいるのですが、
それをカバーし一体感を出し、さらに高さを出すため、
このバーチカルブラインドを連続で採用しました。
奥の和室との建具はスライディングウォールJで。
あれ?なんか違うと思ったら床ですね。
このフローリングの美しさはワックスでは出せません。
これはフロアコートといって、ウレタン樹脂で表面をコーティングしたもの。
美しさはもちろん、ワックスがけ不要で水拭きできるためお手入れ簡単、
それでいてフローリングを守るため、傷もつきにくく長持ちもするというスグレモノ。
家具が入った後ではできないため、やはり入居時がベストです。
さて、スライディングウォ-ルJの奥にはモダン和室。
縁無し畳で仕上げた和室も、やはり窓枠や鴨居はダーク色。
ここまでこだわり通すと、その家だけのオリジナルの空間ができあがります。
ダイニングテーブル。
こちらはカリモクの家具です。
建具同様、白い床に濃い茶の家具を置くというスタイルは、
当初よりOさまのはっきりとしたイメージでしたが、
ホワイトのキッチンや、スライディングウォールJの色合いを含め、
LDK全体のバランスを取るため、あえてテーブルはガラス板のものをチョイス。
言われなければ、たしかに濃い茶の家具を入れてしまいそうですが、
なるほど、全体のバランスを考えるとすごくいい感じにはまっていて、
シンプルモダンスタイルでも、家具の持つ重要性をあらためて感じました。
インテリアコーディネーターの大川が提案させていただきました。
バスはベーシックナチュラルタイプ。
洗面所床はコルク。
2階のフロアはダークに。
やはりフロアコートで美しい。
奥の寝室は銘木突板ハードメイプル。
北アメリカ東北部の木材で、絹のような光沢を持ち、
古くから欧米では高級家具に使われる材料です。
この素材の持つ美しい木目を生かすため、
フロアコートはあえてつや消しのものを採用しました。
気の生命が息づく突板の表情は二つと同じものがなく、
木目や節といった、天然木の生きた刻印ともいえる風合いが、
なんともいえない雰囲気を作り上げます。
天然木ならではの時を経るほどに深みを増す経時変化も、
住み続ける人のみが味わえる魅力の一つです。
寝室はチェアレールを使い、上下でクロスを貼り分け。
下部には防汚クロスを貼っています。
ドアにはこんな出入り口も。
というのもこのお宅には猫がいるからです。
彼もれっきとしたこの家の住人。
自由に出入りできるペットドアで、人間だけでなく
そこに住むみんなが快適な暮らしができるような家を目指しています。
最近はペットと共に暮らす方もかなり多く、
そういう方にとってはペットも変わらない家族ですから、
言葉を発することができない分、配慮してあげることが家族、
そして営業マンにも必要なことなのでは、と考える最近です。
今回はシンプルモダンに猫と暮らすO様邸のご紹介でした。
ただ、かっこいいこの家の本当のコンセプトは「おばあちゃんと暮らす家」でした。
お孫さんであるOさまが、言葉にできない感謝の気持ちを込めて、
プレゼントしたのがこの家と、そこで始まる新たな暮らしでした。
そしてその思いは、今はなきOさまのお母様の念願でした。
生前、自らが生まれたこの地に、親と暮らす快適な家を夢見続け、
熱望するも、夢なかばで諦めざるを得なかったその夢を、
いま自らの子供が受け継いでくれる・・・
そもそもOさまは自分が欲しくて家を建てたわけではなく、
おかあさんとおばあちゃんのため、一念発起して住宅会社の門を叩きました。
その思いを知ったとき、感動し、共感し、
なにがなんでもこの家作りは成功させなくては!と私も決心しました。
お引渡しの時、お母様の写真と共に現場に来られたO様を見て、
不覚にも目頭が熱くなりました。
家作りにかける思いには、そのご家族によって様々なものがあります。
そして私たち営業マンは、ご家族みんなの思いを汲まなければ
決してご満足いただけたとは言えません。
そう、ご家族みんなの・・・
お母様、このお住まいご満足いただけたでしょうか。

