2010年3月 8日
旅立ちの空桜色 48
住宅エコポイントの申請受付が8日より始まりました。
超おいしいように見えるこの制度、
実はその恩恵を受けられる方はごく一部のお宅だけ。
というのは、予算枠から割り出すと今年家を建てる方の、
約1/3程度の方が申請すると、
それで予算いっぱいになってしまうからです。
つまり予算が食われてしまった段階で恩恵は0。
エコポイントとはまったくの他人事になってしまうのです。
ここ静岡県においてもしかり。
例年通りの着工数だとすると、
夏明けにはすでに終わっていると予想されています。
ここからはよーいドン!先着順なんです!
ただしそれは完工ベース。
つまり夏のうちに完工することが必須条件。
今から家作りを検討しようという方・・・
実はすでに手遅れなんです。
打ち合わせ期間+工事期間を考えると物理的に厳しい。
いや、諦めるのはまだ早い!!
普通の住宅会社では無理であっても、
超短工期のセキスイハイムなら不可能ではありません。
必ずもらえますとは言えませんが、
もっとも可能性のある工法とは言えると思います。
私に託してみませんか。
もっとも可能性を秘めた男・・・
今ならもれなく小野エゴポイント、付いてきます。
久々にブログを書いたと思えばだじゃれかよ・・・
お許しあれ。
というわけで久々の更新は旅立ちの空。
実はお引渡ししたにもかかわらず、
いまだ公開できていないお宅が
すでに10件以上もあるんです。
がんばって書きますのでぜひ覗いてやってください。
今回は伊豆市のH様邸のご紹介。
まずはアプローチから。
門袖とアプローチ、玄関ステップと、
同じ素材のタイルで統一することで、自然な一体が出て、
自然と入りやすいアプローチを演出しています。
イタリアンタイルシエナ300角。
上品でありながら明るい人気のタイルです。
ポーチは袖壁付きで重厚感たっぷり。
玄関ドアはグランデールドア。
高級感はほかのドアとは比になりません。
けっして重いわけではないのですが、
思わず両手で引いてしまう重厚感を持ち合わせています。
なんだ風が入ってくるなと思いきや、
おぉ。玄関なのに網戸が付いています。
その名も"ドアーミー"
もうやめましょ。安易なだじゃれ・・・
さて玄関に入ってみるとホールには
ニッチ収納。いわゆる見せる収納です。
ダウンライトにガラス板が反射して美しい。
玄関を入ってすぐの場所には客間。
活け花の師範であるH様は、
お花を飾るための床の間をご用意。
洋間にも合うようなモダンな床の間に。
ただしここでのこだわりは使用部材。
床框にご注目ください。
これは建替えする前にここに建っていた、
築80年の家に使われていた部材なんです!
昭和から平成という激動の時代を見てきた柱。
H様ご家族の歴史を何代も見届けてきた柱。
重みがあります。重すぎて形見として持ってきました。
リビングには腰壁内装。
これは建替えする前の家の天井に張られていた神代杉。
神代杉とは神代の昔から眠りつづけているという意味で、天変地異により、偶然出来た貴重な環境により、
千年単位で生きたまま
腐らず埋まってしまった木といわれています。
主に秋田、山形、伊豆半島などで採掘され、
高級日本建築の装飾や、工芸品の製作に用いられます。のみを打った瞬間の木目は白いそうですが、
数十秒の間に空気と光に触れみるみるうちに黒くなるそう。
生命の息吹を感じさせる、神秘的な木であります。
材料の希少価値もさることながら、
これを利用した理由はやはり愛着。
家族を見守ってきたこの杉は、
H家の笑いも涙もすべて見てきた言わばH家の証人です。
H様のご先祖様の意思を受け継ぎ次世代へ送る
重要な役割を果たしています。
お孫様がさっそく聞いていました。
「おじいちゃんこの木はなんで古いの?」
そう、歴史とはこうやって語り継がれていくものなんです。
そしてまったく異なる材質でありながら、
現代のフローリングとマッチしています。
フローリングにはフロアコーティングを施しています。
もちろんこの下にはウォームファクトリー。
そして最新システムキッチン。
トステムの最高グレードであるTCキッチンを採用。
一目で分かる高級な質感が上質な空間を作っています。
水栓は上水道に加えてやま水用も設置。
天城峠近くのこの地区では、
古くから山の湧き水を生活水として利用してきました。
多少砂利などが混ざって出てきますが、
それも自然ならでは。
本当においしい水とは天然水以外にありえません。
H様は珈琲に関してはプロなみのこだわりの持ち主。
珈琲を挽くときには、この水以外は絶対に使わないそう。
もちろん私もいただきました。
すごいです・・・
これ以上のコメントは活字では不可能です。
こちらはトイレ。
これも建替えの前の家から持ち込んだものです。
こちらはロフト。
傾斜天井で開放的な空間を作りつつ、
屋根裏のスペースを有効活用。
もちろんこの上には太陽光発電を搭載しています。
ご主人様の書斎として落ち着きのある空間になりました。
そこからお庭を覗くと・・・
蔵!!
築100年以上という代物。
なんという風景・・・
人の手により一つ一つ積み上げられた蔵、
そして最先端の技術を終結してくみ上げられたユニット。
時代を象徴する二つの建物が、
同一敷地内に共存する奇跡がここにあります。
一見相反するように見えるこの二つの建物ですが、
究極の技術を積み重ねたという点においては、
ある意味共通した目指すものがあると私は思いました。
今回は古きよき日本建築と、最先端技術の
セキスイハイムとが共存する家をご紹介しました。
ただ、これからはこういうことを受け継ぎ、
後世に伝えていくことが、私たち作り手の
使命でもあるのかなと思いました。
お施主様H様は現在76歳。
じつはH様は打ち合わせ途中で、
たいへん大きな病気をされました。
入院で打ち合わせを中断しましたが、
退院後完治しない状態で、打ち合わせを再開されました。
いまでも爆弾を抱えた状態ではあるのですが、
結局完成まで一瞬たりとも揺るぐことがなかった
強い意思をお持ちでした。
なぜならH様の家作りのコンセプトは"後世に残す家"
だったからです。
つまりそれは、自分が快適な生活をするためではなく、
受け継ぐものが快適な家と感じること、
これがもっとも重要視した考え方だったのです。
その「快適」とは住み心地だけでなく、
維持管理やメンテナンス、
アフターサービスなども当然含みます。
太陽光発電も自分の光熱費のためではなく、
相続するものが負担にならないために設置しました。
それだけこの土地を代々守ってほしいという気持ちが
強かったそうですが、
そのために、もっとも資産価値が高いと判断した
セキスイハイムでご建築をしてくださいました。
その資産価値とは今のではありません。
何年後、何十年後という長いスパンで考えた資産価値。
セキスイハイムは100年後、
隣に建つ22世紀の先進住宅を
しっかりと見届ける住宅です。
古きよき日本建築と呼ばれ歴史を見ていることでしょう。

