幸せをありがとう 13
アイツとの遭遇はいつも突然。
いやぁ、アイツとの再開に意外と時間がかかりませんでした。
今日、展示場を掃除していたとき、アイツは現れました。カサカサカサ・・・
ハイムの家はベタ基礎だし、飛んでくるしか進入方法はないはず。なぜここを目指して飛んだんだ!
お前のホームグラウンドは一般家庭の台所ではないか。展示場には食料はないんだぞ!!
完全に固まってしまった私。そしてアイツもどうやらこっちの出方を伺っているのか静止。
一触即発の張り詰めた静寂を打ち破ったのは私。
「阿部ちゃーん!助けてぇ~!!」
逃げ惑う私のところへ駆け寄る勇者阿部。さすが。
「何で仕留めますか?」
こちらの武器は雑巾と掃除機のみ。掃除中ですから。
どちらともなくうなずいた二人は、掃除機でアイツを一気に吸い上げる。勝利!!
・・・・・・・
・・・?アイツのこと、こんなんで死ぬはずがない。一抹の不安が脳裏をよぎる。
出てくるでしょ?ホースを伝って。もしくは中に住みつくとか。まさか繁殖?
・・・ピーーーーーーーーーーンチ!!
この掃除機を開けるのは誰だ・・・!?
