勉強の二十代を経て 08
ふと思いたって、けさ髪を切りました。
わりと自分で切るのが好きで、昔から気が向くとやるんです。
浴室でジョキジョキやっていると、今日はなんだかテンションが上がってきて、
気付くと排水溝が髪の毛でまったく見えないという状態でした。
鏡に映った自分を見て、「おお。なかなかいいじゃないか。」と、
横顔を見たり、上目遣いをしてみたり、舌を出してやんちゃな顔をしてみたり・・・
隠しカメラが付いていてこの映像が流出たら、今までの知り合いとは二度と会えないというくらい
そんなナルシストぶりに浸る爽やかな朝でした。
会社についてみんなをいつもよりじっくり見つめる私。あえて目を合わせようとするがごとく。
・・・?なぜみんな目をそらす?
気のせいかと仕事に取り掛かるも、やはりおかしい。
そう、だれも私の髪の毛に触れてこないんです。
おもむろに髪を掻き上げる私。
いやいや、気付いていないはずはない。こんなにばっさり切ったのに。
阿部ちゃん、どうしたっていうんだ?
「いいっすね、春らしくて。」くらいのコメントは出せるだろうに。普通に。
まさか?気を使われてるとか?
みんな目と目で会話していたとか?同情?
・・・
・・・
・・・
結局だれも触れてこないまま帰宅しながら、明日美容院の予約を入れることを決心した私でした・・・。
