旅立ちの空桜色 24
先日、焼津にある阿部君の実家に泊めてもらいした。
朝はそこから、静岡のグランシップで行われる会議へ向かいました。
西焼津駅から乗り込んだ東海道線は終始満員で、
その混み具合は、静岡に近づくにつれ各駅ごと激しさを増していきます。
そんな満員電車に揺られながら、ふとおかしなことが起こっていることに気づきました。
おせやおせやのその車内で、つり革をつかんだ私の腕はすでに3箇所も
やれているんです。2度見しましたが間違いなくやられています。
そう、蚊です。
身動きが取れないその状況下で、掻きたくて掻きたくて、
しかしもう一方の手は人ごみの中。しかも荷物も持っている。
こんなところで手を動かそうものなら、痴漢と勘違いされ、そく駅長室行きでしょう。
冷ややかな女子高生たちの視線にもめげず、冤罪を証明したところで、
もう会議は終わっているに違いない。遅刻の理由を専務になんて説明しよう・・・
そんな妄想が頭をめぐる中、用宗駅を発車したところで、
またしてもやられたんです。4箇所目!!
ここまでくると痒いとか、掻かせてくれとか、そういう話ではなくなりました。
「これだけ人がワサワサいるのに、なんで俺やねん?」
